四万温泉(しまおんせん)は草津や伊香保とならぶ群馬の湯治場である。上州の山々に抱かれた温泉地で、四万川(しまがわ)沿いに約4キロに渡って続くひっそりとした温泉旅館街で、賑やかな観光施設はないものの温泉旅行をノンビリ楽しみたい向きにはうってつけの湯治場である。
昔懐かしい遊技場、四万温泉名物の「焼き饅頭」、元禄4年に本館が建てられたという日本最古の温泉建築「積善館(せきぜんかん)」など古きよき温泉地を今に伝える。
ここ四万温泉でその歴史を物語る重厚な入母屋造り(いりもやづくり)の玄関が迎えてくれるのはなんと創業500年という老舗温泉旅館「四万たむら」。10万坪の庭園は四万の自然そのものであり、広大な敷地には毎分約1600リットルの温泉が湧き出すという。
森林浴まで同時に楽しめる露天風呂「森のこだま」、二層吹き抜けの大浴場「甍(いらか)の湯」をはじめ8種類の湯めぐりがここに居ながらにして楽しめるという趣向である。各地から取り寄せた旬の食材を贅沢つかった料理が、食事処「山桜」「四季」などでゆっくりと味わえる。
山の緑と豊富な源泉賭け流しの温泉、旬の食材をつかったこだわりの料理。一泊だけではもったいない老舗温泉旅館である。